フレームインプレ Cervelo Soloist Carbon(サーベロ ソロイストカーボン)

2009.11より、我が家にやってきたCerveloバイクですが、800kmほど乗り込んでのインプレです。比較対象はLOOK555になります。

まずは、なぜサーベロにしたのか?

サーベロは選手に供給されているものと同じ

なのだそうです。個人ブログなのでハッキリ書きますが、スペシャなどは選手供給バイクと市販は別物だそうです。(エース級だけだと思うけど)個人的にはそれでも構わないのですが、その頑固ともいえる姿勢が好きです。

耐久性が非常に高い

独自の基準で耐久性の検査をしているため、ぶつけただけでカーボンが割れる・・・という最近の軽量カーボンバイクとは違うとメーカーは謳っています。相当自信があるようですし、サードパーティーのフォークを自己リコールして交換するなど、安全に対する意識が非常に濃厚に感じられるメーカーです。

最近のトレンドの一部はサーベロが作り出した?

アルミのソロイストも含めると、かなり昔(5年前?)から導入されている形のフレームですが、

  • エアロロード
  • 極細のシートステー(これはS3とRシリーズに導入)
  • 超大ボリュームのBB

など、現在主流のロードバイクコンセプトの一部を、かなり早い段階で実現させています。シートステーは無くても構わない位だそうです。衝撃吸収のため、シートステイを細くする手法は、TERK、スペシャ、FELTなど、アメリカンバイクを中心に現在では積極的に採用されています。(残念ながらS2≒Soloist Carbonのシートステーは少し太いが)
剛性は、スペシャの他社比較グラフでもトップと認められている位高い。
エアロロードは、現在のトレンド。言わずもがなです。


で、乗ってみてのインプレ

800kmインプレッション

まずは、非常に縦横剛性が高い。全く、といって良いほどしならないフレームで、間違いなく”硬い”フレームに分類されます。アルミはそうでもなかった気がしますが、とにかくS2≒Soloist Carbonは硬い!!

LOOK555で大トルクを掛けた際、フレームが沈み込むような感触がありましたが、S2≒Soloist Carbonではまったくその感覚がありません。

ダンシングすると、ダイレクトに腕に来ます。疲れますが、その分上半身の筋肉が動員しやすい気がします。(セッティングにも拠るだろうけど)加速感は、LOOK555を明らかに凌駕しています。ダイレクト、という言葉になるでしょうか。ダンシングで坂を登っている時も、ロスが無いのが感じられます。(その分疲れるけど・・・)

25km/hなど低速でLSDをしている時はハンドリングがクイック過ぎて、どっしり走れる感じはしませんが、ジオメトリから感じられるよりは安定していますよ。(フロントセンターが短い)私のは51サイズですが、ハンドルを強く切れば前輪と靴が接触します。慣れないと危ないです。恐らく、一番フロントセンターが短いフレームなので・・・。
その恩恵か、非常にコーナーではクイックな特性を見せてくれ、LOOKと比べると明らかに切れ込みやすくなりました。大井など、高速コーナーが楽です。(乗り手が下手ですが・・・)

何より、現行モデルにはないこのCSCカラーの”赤い”Soloist Carbonは、何かヤル気にさせるオーラがあって、個人的には非常に大好きです。

問題は価格。定価で買うならもっといいフレームが買える。運良く、安く(20万台)買えたのでその価格で考えたら、かなりの大満足です。というか、定価は高すぎです・・・(40万以上ですから)

LOOKやTIME、GDRなど、独自路線を打ち出しているバイクメーカーは別ですが、サーベロは信頼が置け、そしてトレンドを作り出した(イメージがないのは宣伝が余りないからだと思う)という意味で、非常にいいブランドだと思うのです。

ジオメトリに癖がありますが、味付けとして捉えられればそれも所有欲を満たしてくれる要因になります。ただしロングライド・LSD向けのバイクではない、レーシングバイクという意味でですが。

最も、エアロ効果は自分程度の足では分かりません・・・。
形状に改良が加えられたS3には劣る部分もあると思いますが、見た目〜価格〜イメージ〜実際の性能と自分的には大変満足して乗り続けていけそうなバイクです!
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