インプレ Campagnolo(カンパニョーロ)ATENAコンポーネント
新バイクにした際、コンポを念願のカンパにすることが出来た。(完全な焼け太りでげすな…)
日本には、世界に誇るシマノがある。関税の関係だろうが値段も安く、変速性能は他者の追従を許さない。(最も、周りがかなり追いついてきてはいるが)中級グレードの”105”は、スポーツバイクの基本コンポと言っても良いと思う。(そう思いません?)
105が付いていれば、とりあえずの不満は感じない。前バイクのLOOK555にもそれが付いてきた。
しかし、使っているうちにある不満が出てきた。
- フロント変速のタッチが悪い
- STIレバーの形が気に入らない。
前者はアルテグラ以上のコンポにグレードアップすればよいだけのお話。しかし、後者は問題だ。(現在は新型になり改善されているけどね)そこで私は”シマニョーロ”化を目指し、カンパのケンタウルのエルゴパワーとFD、そしてシフトメイトを購入。ブラケットをカンパにしてみたのだ。
正直、感動を覚えた。
こんなにレバー一つで変わるものかと。
そもそも、旧シマノのレバーは力点の問題でブレーキが重い上、手が小さい人間はスペーサーを入れないと満足にブレーキを握れない。また、かのエンゾ氏が書いていたが、ブラケットの握りの角度が問題アリ、なのだ。
その不満点を、新型エルゴパワーは見事解決してくれた。以後、自分のロードバイクライフはハッキリと快適になった。もう一つ、ハッキリとした形で快適に楽しくしてくれたのもカンパのホイール(ZONDA)を導入した時だ。
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コンポの値段比較はこちらが便利
カンパ
シマノ
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ATENAはケンタウルとほぼ同額で11速化出来る。11速なんて要らないと思うかもしれないが
- 12-25Tに18Tがプラスされる11S。(12-13-14-15-16-17-18-19-21-23-25)
通常は(12-13-14-15-16-17-19-21-23-25)
- 上記に27Tがプラスされる12-27T(12-13-14-15-16-17-19-21-23-25-27)
通常は(12-13-14-15-16-17-19-21-24-27)とロー側が3速飛びになる。
- 超クロスレシオの11S(11-12-13-14-15-16-17-18-19-21-23)12-23に11をプラスした形。下りで11Tが必要な場合がある。
など見ていくと、ギア選びが飛躍的に楽にならないか。自分もこの12-27Tのおかげでノーマルクランクの導入に踏み切れた。
さて、この11Sコンポ。変速性能は十分だ。ちょっとリアの調整がシビアで、ギアによっては軽い音鳴りがするので、神経質な人には向かないと思うが。
エルゴパワーの変速も、今のカンパはちゃんとクリック感があってギアを一つずつ上げ下げ出来る。
また、カンパはグレードが変わっても基本性能があまり変わらない。(変わるのは重量≒素材、値段)だから中堅〜廉価グレードしか使えなくても、基本的な性能悪に悩まされることはない。シマノだと旧の105、アルテグラのフロント変速性能差なんてかなり違う。
ブレーキも違いがある。シマノのブレーキは良い。よく止まる。しかし、リアを握りすぎるとホイールがロックする。(ぐらい効く。105でも。)
カンパは、リアブレーキだけがシングルピポットになっていて、制動力がわざと弱いのだ。リアだけで自転車を0km/hにしようと思ってもなかなか止まらないが、思いきり握りこんでもホイールはロックしない。これには非常に感心した。
本気で停止しようと思ったら、前後を思いきり握ればいい。(ジャックナイフには注意)全然止まれる。シマノから変えると、慣れるまでちょっと怖い感じもするが、レースを走るんだったら絶対的にカンパがいいな。あと下りも、同様の理由でカンパの方がコントロールしやすいと感じた。
1gでも軽く!という人や、グレードを気にする人だけRECORD、CHORUSを入れれば良くて、もうATENAで十分ジャンと小市民の私などは思う。それでも十分に贅沢な物を使っている気分だ。
実は、特に他にこだわりがあってカンパを使っている訳ではないが、11速、そしてエルゴパワーの形状、ブレーキ。これだけで、やたら高いスプロケットやチェーンを使う価値はあると私は思っている。